
【2023.6.4】
インディカー・シリーズ第7戦 シボレー・デトロイトGP
(デトロイト市街地コース)
夢のようなインディアナポリス500が終わって、すっかり気が抜けてしまった。この1週間、ジョセフ・ニューガーデンの500マイルと、チェッカー・フラッグを仰いだ最後の1周と、そこに至るまでの歳月を思い返して、何度胸を詰まらせたかわからない。わたしにとっては本当にすばらしい、奇跡的な結末で、次の週末にもうデトロイトが迫っていることなど忘れてしまうようだった。勝者当人にとってはもっと切実な物理的問題が押し寄せたはずだ。栄冠の翌日から各種イベントにひっぱりだこで、家に帰れたのは3日後だったというから、レースに向けてまともな準備などできたものではなかっただろう。デトロイトでのニューガーデンは予選こそ5位に入ったもののスタート直後のターン1で運悪く行き場を失って後退してしまい、その後もペースを上げられず10位に終わった。
続きを読む